ILCを支える加速器技術と関連技術に関する知見を深めるため、理化学研究所和光地区の研究施設である仁科加速器研究センターと、その分析を行っている情報基盤センターの視察会を開催致しました。
主 催:□東北ILC推進協議会(代表:里見進東北大学総長、高橋宏明会長)
□(一社)東北経済連合会
産業政策委員会(委員長:大山健太郎副会長)
情報通信委員会(委員長:藤崎三郎助副会長)
日 時:平成27年7月7日(火)午後2時00分~午後4時30分
視察先:理化学研究所和光地区(仁科加速器研究センター、情報基盤センター)
参加者:39名
概 要:
1.仁科加速器研究センター
RIビームファクトリーで原子核を高速の70%まで加速させる際のメカニズムについて、実際に巨大な加速器を前にして詳細に説明していただき、その仕組みとスケール感を体感することができました。また、立体模型の核図表(約7,000種類の原子核を一枚の地図で表したもの)を使った説明では、ここで発見された新しい113番元素について、日本人が初めて元素の名前をつける権利を得ることが出来そうだということをうかがい、大変感銘を受けました。
2.情報基盤センター
スーパーコンピュータの歴史と理化学研究所のスーパーコンピュータであるHOKUSAI-GreatWaveシステムについて説明していただきました。HOKUSAI-GreatWaveシステムは、超並列演算システム、アプリケーション演算サーバ群(大容量メモリ演算サーバ、GPU演算サーバ)と、システムの利用入口となるフロントエンドサーバ、用途の異なる2つのストレージ(オンライン・ストレージ、階層型ストレージ)から構成されるシステムであり、その処理性能の高さと本システムを使ったリアルな心臓の動きのシミュレーション映像に高い関心がよせられました。
