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講演会(R7.9.17)を開催しました

· 当会の動き

 ILCは一国では実現が難しいプロジェクトであり、現在、国際的な次世代加速器の開発や国際協議を進めるための環境醸成の取組が行われているところです。

 グローバルプロジェクトとして国際協力により進められているITER(国際熱核融合実験炉)計画の概要や進行状況について知ることにより、ILC日本誘致に向けた機運醸成を図ることを目的として講演会を開催しました。

 当協議会の増子 次郎 共同代表からの開会挨拶の後、「ITER計画、核融合プロジェクトの最前線とその進捗」と題し、ITER機構の建設プロジェクト室長の大前 敬祥 氏からご講演をいただきました。

 大前氏からは、ITER計画の意義やミッション、歴史、プロジェクトの進捗状況、今後の見通しや課題、各国の動向などについて説明があり、進行中の大プロジェクトの最前線からの貴重なお話をいただきました。

 また、ITERの紹介だけでなく、長期の国際プロジェクトの先行例として、ILC誘致の参考になるお話もいただきました。

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 質疑応答では、「グローバルプロジェクトについて、全参加国の合意によって意思決定をするのは、物事が進めづらいのではないか。」といった質問があり、大前氏からは、「今までの進め方(例えば、主体となる国がほぼ決定権を持ちそれに各国が参加する形)の場合は物事を決めやすいが、仮にプロジェクトが危機的状況になった場合に、主体となる国以外が途中でプロジェクトから引き上げたりするリスクがある。それぞれの進め方にはメリットとデメリットがあり、良い所だけを採ることができないのが悩ましいところである。ITERの場合、各国が拠出金額にかかわらず1票ずつ持って、全会一致で決めることとしている。時間がかかるが、グローバルプロジェクトとしてITERの意義が『国家レベル』にとどまらず『人類レベル』であることによるものだと考えている。」との回答がありました。

 また、他にも、ITERの日本誘致が実現しなかったこと、プロジェクトのホスト国になった場合に想定されるメリットなどについても質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。 

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